第6回(2002年03月13日)

春は黄色から…

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

あ〜!!もうすっかり春ですね。実は、2月の中旬頃から私の気持ちは庭へとばかり向いてしまっています。と言っても本当に猫の額ほどの庭、幸い川の土手へと繋がっているので、借景の竹林がひろーく見せてくれていますが…。実際、何か花や庭木を植えられる地面は本当に狭いのです。

それでも庭へと気持ちが向いてしまうのは、去年の改装のせいです。

一つには、改装工事(工事と言うほど大げさなことはなかったのですが)のせいで、移動させられてしまったものや踏まれたりして駄目になってしまったものがあること。

それから、家の中からの視界も変わって妙に直線的なのが気になること。

そしてもう一つ、大工さんが庭の前の大きな大きなタブの木の枝を少し整理して落としてくれたため。あまりに大きくなっていたので、冬は日があたらず、夏にはとても風通しが悪くなってしまっていて、順応できる植物がとっても限られたものになってしまっていたのですが、植物はとっても敏感で、何年も咲かなくなってしまっていたものや元気のなくなってきてしまったものが何年かぶりに花芽を付けたものもあります。

と言うわけで、色々庭がいじりたくて仕方がないのです。

 

先日、デポー39の教室でTeaセミナーを開いていらっしゃる奥川先生とイースターのティーパーティーの打ち合わせをいたしました。ステンシルの教室は初級がティータイムの楽しみというテーマで始まります。ステンシルの基本を学ぶというクラスなのですが、出来上がった作品がただ飾られてしまうだけでなく暮らしを楽しむためのステンシルであって欲しいので、ティーインストラクターの奥川先生にステンシル教室までいらしていただいて、おいしいお茶の楽しみ方をちょっとだけお話ししていただきます。日本では、あまりなじみがないかもしれませんがイースターのティーパーティーを楽しむことにいたしました。

イースターと言えばやっぱり卵…そして私の中のイメージでは黄色いプリムラの花が真っ先に浮かびます。イースターは復活祭というキリスト教のお祭りとしてあまり日本ではなじみのないもののようですが、元々は春を祝うゲルマン民族の古いお祭りだったそうです。

奥川先生に、イースターはお茶の味を楽しむ以上に黄色をテーマにした飾り付けが楽しいの…と教えていただき、ほんとに気が付くと、家の庭も黄色から春が始まります。

 

 

 

 

 

 

なんと言っても真っ先に黄色で春を告げてくれるのはミモザが一番ですが、余所より日当たりが悪くちょっぴり遅れて春の来る家の庭では、枯れ葉の間から芽を出すクロッカスもようやく咲き出しました。まず最初に黄色から咲き始めます。そしてその黄色を引き立たせるように紫色が咲き出します。

 

そしてプラムの木の下に毎年少しずつ増やしていったティータ・ティーナ小さな小さな10cmほどの背丈の水仙です。(アップで撮った写真は巨大に見えますが…)黄色いかわいい花が次々と咲き去年はプラムの木の下に60本咲きました。

 

 

 

 

 

 

紫色のクロッカスの後ろに出番を控えているのがプリムラです。素朴な原種で優しい黄色が大好きです。こちらも咲き始めると5月まで咲き続けています。そしてもう一つ、次々に咲き出すタンポポ。これなしでは、春が来たとはまだ言えないかもしれません。

こんな風にやっと家の庭にも黄色が春を連れてきてくれました。写真で見るとどの花も存在感がありますがどれも足元に咲く小さな花たちなので庭にしゃがみ込んで見とれてしまっているのです。

そして私の気持ちのそわそわは、すでにこの黄色い春が終わったら今年の夏はどんな風にしようと言う思いからなのです。

 

クリスマスローズは黄色でないけれど何年も植えていて咲かなかったものの一つです。一年中日陰すぎていました。

クリスマスの頃ではなくようやく咲き出したこれは白いクリスマスローズです。夏蒸れすぎて、咲かなくなってしまったものもたくさんあります。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

mail