第17回(2004年1月15日)

Home Decoration Workshop 大磯が
いよいよオープンいたします!!

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

大磯にワークショップをオープンさせる事になった事に一番驚いているのは、私自身だと思うのですが、作品展の準備に追われていた昨年の7月30日になって突然、ワークショップを大磯に開くという“チャンス”と“思いつき”がやって来ました。

このワークショップ大磯は、築40年以上にもなるマンションの2階です。
大磯の駅を出ると右斜め正面に少しこんもりとした緑がありそこの入り口にはエリザベスサンダースホームとあります。
エリザベスサンダースホームの事はご存知の方も多いと思いますが、三菱財閥本家の岩崎家の長女、澤田美喜さんが戦後の混乱の中、大磯にある岩崎家の別荘を混血児の孤児院として使用し生涯を孤児救済に捧げたところです。そしてこのマンションはそのエリザベスサンダースホームの続きに建っています。
外交官と結婚された澤田さんは海外の生活も長く、日本の生活様式と西洋の生活の違いを良く知っていらした事から海外からの日本滞在の方々にとって生活しやすい住まいをと、当時日本には全くなかった西洋様式の生活の出来るマンションをここに建てられました。

 

中を見せてもらった私はその古さに日本の住まいにはない魅力を感じすっかり気に入ってしまいました。壁を塗ったりステンシルをしたりという事にお許しを得てすっかり壁を塗り替えステンシルをしました。でもこれは私自身のためではなくデポーのスタッフがここを気に入って住むという事にしたからでした。
これが2年ほど前の事です。それから突然去年の作品展の前々日に「二人暮らしをする事になり引っ越す事にしました」という報告をもらったのです。
さて、そうなると2年前に2ヶ月ほどを掛けてコツコツと壁を塗ったり、ステンシルをしたり、ドアや棚を付け替えたりとした事が無くなってしまうのがとても残念でたまらなくなってしまいました。

ちょうど作品展準備で追われ、わが家の中は至る所に私のステンシルの道具やエッチングの素材があふれんばかり…住まいと仕事は分けたいなあ〜と漠然と思っていたところでした。

ゆっくり考えていたら結論は出なかったような気がしますが作品展準備の慌ただしさの中の勢いで”ワークショップ”としてそのまま借りてみようという事に…。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

作品展を終えてすぐにもう少し内装に手を加える事にしました。
壁はすでに塗り替えてステンシルをしているので今度は床が気になります。いつも手を貸してくれるパートナーがちょうどお盆休みに入るのでどうしようかと迷っていては、時間がなくなるばかり、やっぱり無垢の木を張りたいという事で床板張りが始まりました。私自身も金づちで床板を一枚一枚釘打ちをして何とか床板張りワックス仕上げをしたのですが、とっても残念なことには材木屋さんもお盆休みに入ってしまったために思った床材が手に入らなかったということです。
それから玄関部分、と言ってももちろん靴での生活様式の住まいですのですべてフラットなのですが、床板の分が少し上がってしまったのでここはサンタフェタイルを張る事にしました。
これはわが家の改装の時に使ったタイルの残り、残っている分を全部使ってそこまでを玄関アプローチとしました。
手をかけていくとどこまでも終わりはないので、少しずつ改装を重ねていこうと思っています。写真は床やタイルを貼っている施工中の様子です。

 

 

そして、昨年秋にオープンの予定で進めていたのですが、ちょうど外壁の塗り替えやメンテナンスの工事が入ることに成りました。
すっかり外観もきれいになって、新しい年にオープンを迎えることができました。

ここでステンシルやエッチングの専門ショップとしての販売やお教室も少しずつ開いていく予定です。専門ショップと言ってもちょっとお店とは思えない住居の中ですが、それも実際の住まいの中のステンシルやエッチング、ホームデコレーションとしてのご参考にしていただけたらよいなと思っています。

そして賃貸マンションにもかかわらずに快くペンキを塗ったりステンシルをしたりすることを許してくださった大家さんの泉脇さん、本当にどうもありがとうございます。

そんなOutside in ワークショップ大磯へ皆様是非、お立ち寄りください。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 


 

mail