ガラスエッチング＆ステンシル1日教室（愛媛県　松山・今治）
2004年 5月16・17日

もう、梅雨の季節が始まってしまったのかと思う5月中旬、ガラスエッチングとステンシルの1日教室を開催するため四国へ行ってまいりました。

昨年10月、高松と今治のデパートに呼んでいただき、お教室をした際に参加された松山在住の生徒さんお二人に「ぜひ、松山でも！」とお声を掛けていただいたことが本当に実現したわけです。

松山に着いたのは5月15日。松山空港に今回の発起人のお二人（瀬田さん、清水さん）が出迎えてくださいました。翌日のお教室の前にせっかくだからと色々ご案内してくださる計画です。

まずは砥部焼の工房巡り。五本松というところに松山市の呼びかけで、陶芸やガラスの工房が集まっている場所があり、さながらアート村といったかんじ。

以前テレビで拝見した東窯の大東アリンさんの工房にも訪れることが出来ました。

残念ながらアリンさんは私たちと入れ違いに、銀座で開催されている個展のため東京へ向かわれたあとでした。アリンさんはフィリピンのお生まれで、海外青年協力隊でフィリピンに行かれた陶芸家のご主人と出会われ、結婚して日本に来た方です。残念ながらご主人はお亡くなりになられたのですが、東窯を続けられています。生まれた国の花や海などのイメージが大胆にそして優しい色で陶器の上に描かれています。

お昼は松山と瀬戸内海を一望できる「もにこど2」へ。高台に立つお店からは、本当は海を挟んで山口県まで見渡せるそうなのですが…
うどんを使ったグラタン、五穀米のご飯など、とてもヘルシーなメニューでした。

愛媛県はいま、「えひめ町並博2004」というイベントが開催されており、南予全域が会場となっていて、その町々の郷土色が楽しめます。いちばん松山に近い内子を訪れました。内子は木蝋と和紙で栄えた町です。夕方、人けの少なくなった浅黄色と白漆喰の壁が連なる町並みをゆっくり散歩しました。建物の特徴の一つである折畳みの縁台には訪れる人のためにお揃いの赤い座布団がひかれ、自由に休めるようになっています。ちょこんとそのお家のネコも座っていたりして。

1916年（大正5年）に出来た内子座は、芸術や芸能を愛した市民によって作られた木造劇場です。椅子席に改装して映画館になった時代もあったそうですが、昭和60年に復元され、今でも芝居や文楽などの劇場として活用されているそうです。愛媛は本当に文化的な県なのだと実感しました。

よく16日、松前町総合文化センターをお借りしお教室をいたしました。午前午後あわせて約40人の方に参加していただきました。ガラスフォトフレームへのエッチングに加え、麻の生地で作ったミニドイリーにステンシルもする、という中身の濃いちょっと忙しいお教室内容でしたが、熱心にそして楽しく製作していただけたとおもいます。ガラスエッチングは、いくつかのデザインの中からお好きなものを選んでデザインカッターで型を抜き、エッチングしていただきました。同じデザインでも個性的に配置して作られていました。初めてデザインカッターを使われた方もいらっしゃったと思いますが、すぐコツをつかんでカットしていました。エッチングクリームを塗って待つ間に使い方や、注意などをお話し、いよいよ完成。洗い終わった作品を見て皆さん嬉しそうでした。

ステンシルは全員同じデイジーの模様でしたが、こちらはお好きな色をペイントして個性的に。「久しぶりにステンシルをしたけれど、また、はまりそう！」という方も。あっという間に時間が過ぎ無事終了しました。こちらが足りない分アシストしてくださった瀬田さん、清水さんに感謝いたします。

17日は今治市へ。以前にも教室をさせていただいたナチュラルガーデンハウスさんでガラスエッチングのお教室をしました。カントリー雑貨やアンティークなどがすてきに並べられている店内で、こちらは少人数でしたがゆったりとお教室をさせていただきました。

今回ご参加いただいた皆様、場所を提供いただいたお店、お教室の準備から私達の観光にまで心を配ってくださったお二人に感謝いたします。ぜひまた機会をつくって訪れたいと思っております。
（レポーター：Y）

NAO 東窯　愛媛県伊予郡砥部町五本松885-21
TEL & FAX 089-962-7156

吹工房　愛媛県伊予郡砥部町五本松885-17
TEL & FAX 089-962-4986

もにこど2　愛媛県伊予市上三谷2209-13
TEL & FAX 089-982-7640

ナチュラルガーデンハウス　愛媛県今治市大新田町5-2-14
TEL 0898-25-1167

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