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毎年、作品展の準備は自由ケ丘にあるワークショップの壁の塗り替えから始まります。今年の壁の色はどうしようか…??と、思い悩むところから始まり二転三転と考えが変わります。 今年はピクニックをテーマに野山や海に出かけたような空間作りをステンシルでとすすめて行きました。細長いショップの中にいくつかのピクニックシーンを作ることにしました。
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子供のころの夏休み、その頃はまだまだ子供が遊ぶには十分な自然のある野山が私の住んでいた横浜にも広がっていました。
夏休みの一日はラジオ体操で始まりお昼ご飯時には一度家へ戻り、日差しの強いお昼時だけは「ちょっと家の中で休んでなさい」と言われ3時頃になるとまた家を飛び出して野山を駆け巡って遊んでいました。(かなりなおてんばです、一緒に遊ぶ仲間はみんな男の子でしたから…) 今の横浜には、こんな野山の残っているところがあるのでしょうか?
そんなふうに夢中で遊んで、その途中で木苺をつまんで口に入れる。甘〜くてみずみずしい…今でもその味をはっきり思い出せるおいしい実です。
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そんな子供のころには戻れませんが、その頃を思い出し、木苺の繁みの中でお茶を楽しむそんなスペースをショップの中の一番奥に作ってみました。
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壁の色は、ラベンダー色に塗ってブラックベリーのブッシュのようにステンシルをしました。腰より高い部分にも少しブラックベリーの葉や実の部分を飛ばしています。
型のデザインは一つです。窓の左側にあるデザインがそれです。ブッシュの部分はこのデザインをランダムに繰り返して上の方はこのデザインの一部だけを使ったものです。
白い麻のスクリーン上のカーテンにも同じデザインをワンポイントにステンシルしています。さわやかなブルーのストライプのカフェカーテンには、エッチングで使ったブラックベリーと同じモチーフを飛ばしてみました。
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中央にある梁の部分にはブラックベリーのリースと色々なベリーをバスケットにアレンジしたステンシルを…。
壁の色にラベンダー色を選んだのは、このブラックベリーのステンシルと合わせちょっと新鮮な印象が持てたらと思ったのです。
狭いスペースとは言え全体をこのラベンダー色にしてしまうと作品展後のショップとしてはちょっと寂しい感じがしてしまうといけないので手前の部分をクリーム色に塗りました。 この部分にはラベンダーのステンシルをグリーンのチェック地と合わせてみました。
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6月に茅ケ崎にお住まいの素敵なご夫妻の素敵なラベンダー畑にお招き頂き「すきなだけどうぞ」…とはさみを手渡されとても幸せな1日を過ごさせていただきました。
その時のラベンダー刈りをピクニックシーンにとの思いです。ピクニックシートにしたグリーンのチェック地にラベンダーのステンシルをしたのですが、壁にはそのグリーンのチェック地ごとステンシルをしてその上にラベンダーを重ねました。 刈り取ったラベンダーをつるしてその強い香りをずっと楽しんでいたのでそのままをステンシルでと思いましたが、だまし絵と言うより模様として作ったラベンダーの型をそのまま使いました。サシェにもその香りを入れてずっと楽しめるように…。
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反対側には、やっぱり海辺のピクニックもなくっちゃ…と。 こちらは普段はガラスエッチングの型を拭くためのキッチンクロスを使って縫い合わせたピクニックシートに海のモチーフのデザインを大きく入れてみました。
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キッチンクロスは大好きな素材でいつも大活躍です。6枚を縫い合わせるとかなり大きなものになって、ちょうどフックにかけられるようなループも付いていて、ちょっとした間仕切りのようにも使えます。 一枚を折り畳んでこのロープにボタンをかけらるるようにするとちょっとしたピロケースが出来上がります。ピロケースというとちょっとボタンが当たっていたいかもしれませんが海辺でくつろぐ時にちょっとあったらいいなと思えるものです。
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その他海のモチーフを使ってエッチングしたものを一緒に展示しました。
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